モーツァルトの代表曲
日本で一番有名な曲は、『トルコ行進曲』ではないでしょうか。ピアノを習っていると、ベートーヴェンの物と比較して、「難しいほうのトルコ行進曲」とも呼ばれる曲です。
ご存知の方も多いかと思いますが、『ピアノソナタ第11番』が「トルコ行進曲付き」となっていて、有名なのは実際には作品の一部分です。
それから、『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』も有名な曲で、流れているのを聞くことが多いです。私が小学生の頃は、掃除の時間に流れていました。爽やかな名曲です。
第1楽章が有名だと思いますが、実際には第4楽章まであって、全体では意外と大作です(楽譜が1楽章分失われていて、本当は5楽章形式だったそうです)。
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こちらの書籍、三浦春馬さん主演で映画化されるそうです。2018年冬公開予定です。
一般に有名かどうかは別として、音楽史的に代表曲というと、オーケストラ曲になるのではないかと思います。例えば『ピアノ協奏曲第20番 K.466』。ピアノとオーケストラのための曲で、ピアノの魅力が存分に引き出されるようになっています。モーツァルトの曲の中では珍しく、短調なのも特徴です。
モーツァルトが最後に作曲した、未完の『レクイエム』も人気のある楽曲です。
モーツァルト本人が作曲したのは最初の方だけで、続きは弟子のジェスマイヤーが書いているため、途中からはモーツァルトほどの発想力は感じませんが、冒頭だけでもとても引き込まれる魅力を持っています。
モーツァルト:レクイエム(ジュスマイヤー版) [ トン・コープマン ]
ちなみに、続きを書いているのはジェスマイヤーだけではなく他の作曲家もいるのですが、あまり見かけることはありません。
モーツァルト 魔笛
モーツァルトと言ったら忘れてはいけないのがオペラ作品です。『フィガロの結婚』も良いですが、私は代表作として『魔笛』を推したいです。
ストーリーは、夜の世界の女王の娘が、昼の世界の王に囚われて、それをパミーノとパパゲーノが助けに行くというものです。
二人は最初、夜の世界の女王に従っていたのですが、最終的には昼の世界側の人間になっていきます。
非常に親しみやすいメロディーの曲と、(説明はしにくいのですが)単純なストーリーでオペラに馴染みのない方にも楽しみやすい作品かと思います。
モーツァルト ミュージカル
これは最近モーツァルトについて調べていて知ったのですが、『モーツァルト!』というタイトルでミュージカル作品が作られています。
こちらはYouTubeで公開されている2018年のプロモーションビデオです。
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モーツァルトはかなりお金に困っていたそうですが、決してお金を稼いでいなかったわけではありません。妻に迎えたコンスタンツェという女性がとにかく浪費家で、しかも家事もできないという最悪の人だったのです。
結婚したがためにかなり苦労することになったわけなのですが、そのおかげで、モーツァルトの生涯はとてもドラマチックなものになっています。
ミュージカルでは二人の関係がどのように描かれているのか、とても気になります。
モーツァルト役は山崎育三郎さんと古川雄大さん。コンスタンツェ役は平野綾さん、生田絵梨花さん、木下晴香さんとなっています。
まとめ
モーツァルトはハイドンやベートーヴェンと同じ、古典派時代の音楽家です。
昔の人ですが、その曲は今日でも頻繁にコンサートで取り上げられていて、ピアノ作品はプロ、アマ問わず多くの人に演奏されています。
そして、非常にドラマチックな生涯を送っているため、本人についても映画やミュージカルの題材として取り上げられることもあります。
今から200年以上も前の人なのに、こんなに身近なのが不思議に感じられます。もし会えるのなら、「素敵な作品をたくさん残してくださり、ありがとうございました!」と、心からお伝えしたいです。