私がこれまで使ってきたスキャニングアプリは、「Scannable」という、Evernoteのアプリのなかのカメラ機能を取り出して、少し性能を強化したものでした。
Adobe Scan
PDFファイルでおなじみのAdobeからも同様のアプリが無料で出ていて、しかも識字機能もついているというのを知ってインストールしてみました。
使おうとしてまず難点になるのが、Adobe IDの取得が必要という点でした。
少し面倒ですね。ただ、少ない登録項目で、登録後には特に届いたメールからの確認も不要ですぐに使い始められました。
こちらが登録項目です。
登録が済むとこのようにカメラへのアクセス権限が求められて
OKすると使いはじめることが、できるようになりました。
自動的に範囲を判断してくれるのはScannableと同様です。その後、手動で範囲を補正できるのも同様ですが、範囲調整のバーの反応はScannableよりもAdobe Scanの方がなめらかで、ストレスなく使えます。
もう一点特筆すべきが、保存している画像ファイルを読み込むことができる点。これはScannableにもついてほしい機能なんですよね。
このように、過去の画像を選択してアプリに読み込めます。
過去に普通のカメラアプリで撮影した写真を、成形したり識字したりできるのは大きなメリットです。
識字の処理等もあり、ファイルの保存にはやや時間がかかる印象でした。
保存できるファイル形式はPDFのみです。このように他のアプリを保存先に指定することも可能です。
保存したら、ファイルが自動的にAdobe Document Cloudなる場所にアップロードされました。
こちらがAdobe Document Cloudです。
↓
パソコンからログインするためには、メールアドレス認証が必要でした。
書かれているURLをクリックしたら認証は完了しました。
実際にアクセスしてみたのですが、確かに先ほどスキャンしたファイルが保管されていました。しかし、容量がいくつなのか分かりませんでした。自動的にアップロードされるとしたら、気になる部分ですよね。
使い方もよく分からないというのが正直なところです。
このアップロード機能は、ファイル共有が目的として考えられているようです。私は現状、自分がスキャンしたファイルを人と共有する必要性には迫られていないので、利用する必要はないかなと思っています。
まだ始まってからそんなに日の経っていないサービスだと思いますので、今後、普及していく可能性はあると思います。
まとめ
Adobe Scanのアプリは、範囲補正と過去の画像ファイルを読み込めるという2点で優れていると思いますが、保存に時間がかかる点、保存形式がPDFに限られる点、連携されるAdobe Document Cloud がよく分からないという点から、現状では私は利用する必要のないアプリだというのが結論です。