水素タウン

2020年の東京オリンピック選手村は、水素ステーションを設置してエネルギー源として活用する水素タウンにするという構想になっています。日本は水素エネルギーの利用に関する技術開発に力を入れていて、これまでにもいくつかの都市で実験が行われています。

水素タウン都市の例

現在ニュースになっているのが、東京オリンピックの選手村の場所として選ばれている東京都中央区晴海ですが、他にも水素エネルギーを使った実証実験が行われていたリ、構想が練られている都市があります。

- 北九州水素タウンでは3年にわたる実証実験が行われ、安全性などが検証されました。
- 静岡市は「静岡型水素タウン」構想を掲げており、パナソニック、静岡ガス、静岡市が純水素型燃料電池の実証実験の協定を結んでいます。
- 関西国際空港の水素グリッドプロジェクトがスマート愛ランド構想の柱の一つになっています。

水素タウンになるメリット

県内初の水素ステーションが開設されたことなどで、静岡市駿河区は注目を浴びました。水素タウンとなることは、先進的な取り組みを行う都市として注目される都市となることを意味するでしょう。オリンピックの選手村ともなると、それだけでも注目を集めることになるので、こういった新しい技術を使うことでさらに話題を呼ぶことになると思います。

水素タウンになるリスク

東京都中央区晴海では近隣住民の方から反対の声が上がっているそうです。選手村はオリンピック後はマンション建設などを行って街づくりが計画されていますが、予定地周辺の現在の住民の方には特にメリットがなさそうです。新しい施設の建設によって安全性や騒音などに関する心配事が増えるだけなので、仕方のないことかもしれません。

安全性については北九州の実証実験などで十分に検証してきているものと思いますが、しっかりと納得のいく説明をしていただきたいところです。